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Projects

私たちFoginは、ご依頼の内容・予算にあわせて、どのような企画やプロジェクト運営、関わり方ができるかを考えます。
もやもや・ふわふわした状態からスタートするプロジェクトも多いため、まずはお気軽にご相談ください。

例えば、このようなご相談が可能です。概要については事例集に掲載しています。

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OUR PROJECT 1

留学生向け“Local Japan”体験プログラムの企画実施
−海外大学院によるJapan Trip/Trekの現地受入れコーディネート−

OUTLINE

Japan Trip/Trekを企画運営している海外の大学院生らから寄せられた「日本の良さが分かりつつ、学びのある旅を」との希望に応じ、地方部における生活体験・文化学習プログラムを複数案設計。
当日は当地のコンテンツ提供者と学生との間のコミュニケーションをサポート。
開催前のオリエンテーションと開催後のラップアップを交えることで、単なる文化体験に留まらず、持続可能性や地方創生につながる視点から体験価値を高めていきます。

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OUTPUT

「そこでしか味わえないもの」や「楽しさ+学び」を求める体験者の志向と
地元に暮らしているからこそ分かる「地域の魅力や取り組み」をマッチング。

ケース1

①発酵文化:酒造見学
②発酵文化:醤油醸造見学
③文化体験:写経念仏・木魚体験/手描き友禅
④昼食ーお弁当制作など

ケース2

①郷土食と地酒の体験
②田園風景が広がる「日本のふるさと」散策
③古民家での茶道体験
④地域に根差した芸術作品/空間を味わう休憩時間

STORY

留学中の日本人学生が各国同級生を連れて訪日し、日本各地を1週間前後案内するのがJapan Trip/Trek。 そこで味わう体験は「楽しいこと」が重要である一方、日本の「インサイド」に入っていく趣向が求められることも。

このような学生側の希望に合わせて、私たちFoginは、消費地である京都(みやこ)を支えてきた生産地としての田舎を体験してもらうプログラムを企画し、当日はコーディネーターとして参加します。

海外学生とのコミュニケーションを通じて、自分の生業や文化をどのように伝えるかについて、職人や農家、文化体験の提供者の方々 それぞれが発見を得て、参加者に楽しく共有していきます。

また、プログラムの設計から実施を通して、「地域の魅力としてアピールできる」資源を掘り起こし、新たに価値付けしていく過程が生まれます。こうした過程の積み重ねとアウトプットが、地方創生の鍵になります。

そのため、プログラム中には、「なぜこうした取り組みをするのか」「これからどのようなことをしていきたいのか」といった地方部をとりまく課題についてオリエンテーションやラップアップを交えるようにしています。

Foginは、滞在の始まりから終わりまで、このような楽しい発見や重要な気づきを個々人の体験に落とし込み、見えづらかった関係性が見えるようになるパートナーとして、楽しい旅に学びをプラスする役割を担います。

OUR PROJECT 2

地域の楽しいを旅にする。“Harvest Journey Kameoka”
−生業を旅・暮らしのコンテンツにする体制作りと事務局運営−

OUTLINE

地域の人や暮らしをベースにしたコミュニティベースド・ツーリズムを促進する“Harvest Journey Kameoka”について、2019年から始動準備、2020年にHPサイト開設、2021年には事務局機能を森の京都DMOから継承し、新たな体制作りと事業運営を担うことに。
地域に点在している魅力的な人々の営みに、自転車/まちあるきツアー、英語ガイド、WEB上での紹介やオンラインイベントなどソフト・ハード両面での導線を作り、訪れた人や住む人とともに、地域の楽しさを育てていきます。

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OUTPUT

「点」として存在していた地元事業者たちの営みをネットワーク化し、旅人や住民が地域の魅力と出会い、滞在や暮らしを通じて「面」的に味わえる体制に。

HJKサイト:https://www.harvestjourney.com/
Facebookページ:https://www.facebook.com/harvestjourneykameoka

こころを整える写経
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“From the Farm to Table” 食べる畑ツアー
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京友禅染めで「かめおか野菜」の風呂敷をつくるワークショップ
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STORY

JR京都駅から快速電車で20分。名勝の嵐山へとつづく保津川渓谷を抜けると、なだらかな山々に囲まれた亀岡盆地があります。1500年よりも前から人々の暮らしが営まれ、土を耕し育てた野菜を、古くから京の都へ運んできました。

こだわりの野菜を育てる農家、食材のおいしさを引き出す料理人、静かにものづくりと向き合うアーティスト、先祖代々の伝統を受け継ぐ職人。京都の傍で、歴史や文化、日本の原風景と現在の生活が交差する、亀岡ならではの旅のかたち、暮らしの楽しみ方があるはず。

「知られていないのはもったいない」「観光客の滞在時間が短い」と言われつつ、何をどうすればよいかは見えないもの。同じようなモヤモヤを抱えていた森の京都DMOや事業者有志が集まり、点在する地域の魅力を面的に発信できる形を2019年から模索し始めました。

それぞれの生業を抱え、事業アイデアを異にする地元事業者たちとのミーティングや講師を交えた勉強会を重ね、「ホンマにしたいこと」「そのために必要なこと」を確認。並行して、コンテンツ作りを兼ねたイベント企画、WEBサイト、チーム体制を構築。

こうして出来上がってきたのが“Harvest Journey Kameoka”。それは「収穫のある旅を」というコンセプトであり、京都・亀岡への滞在を通して、土地や人と出会い、つながりをつくるコミュニティベースド・ツーリズムを促進する事業者たちのネットワークでもあります。

Foginのメンバーは、事業構想時から参画し、(1)事業計画の策定、(2)コンテンツ開発、(3)プロモーション実施に関わってきました。2021年に事務局機能をDMOから継承し、事業者とともにアフターコロナを見据えた体制作りと事業運営を進めていきます。

旅はこれから。世界中から人が集まる都市の近傍にあって田舎の魅力を併せ持つ亀岡。静かな渓谷を抜けて、ゆったりとした時間を過ごしながら、地域の文化やものづくりを知り、採れたてのおいしい食べものを味わう。ここから「あなた」と「まち」を豊かにする旅がはじまります。

OUR PROJECT 3

研究者✖️U40✖️行政=川とともに暮らす、2070年のまちづくり
−行政・大学チームと連携し、市民参加型の構想プロジェクトに伴走−

OUTLINE

豪雨予測が増す中、川とともに暮らす未来のまちづくりを構想できないかー。
亀岡市を題材に、流域全体で水を受け止め、水を活かしたまちづくりを具体化する試みをしたい。できれば、先の長い将来でも当事者たりえる世代中心に。
こうした流域空間デザイン研究会」からの相談を受け、市の協力も得つつ、大学教授らメンバーが主催するU40市民対象のワークショップの運営に協力。
参加者募集から始まり、ファシリテーターの育成、フィールドワークの実施を経て、シンポジウムにおける発表まで、具体化に向けた歩みに伴走しました。

OUTPUT

大学の研究チームが中心となり、市役所の職員を交え、まちづくりに関心をもつ住民や学生およそ30名とともにワークショップ等を開催。「川とともに暮らす亀岡2070」として構想プロジェクトを具体化し、まちを豊かにする芸術祭の後援プログラムとして成果発表。

活動を記録したサイト「川とともに暮らす亀岡2070」:https://kameoka2070.com/

STORY

川とともに暮らし、水運で都の発展を支えた歴史をもつ亀岡市。桂川水系の支流が多く流れ込み、水田が広がる豊かな景観。 他方で、水が保津峡に入る狭窄部などの地形的な特色から、度重なる氾濫にも襲われ、治水を進めてきた地域でもあります。

ー気候変動やグリーンインフラ、少子高齢化や産業の変化等の地域課題を踏まえ、雨水を受け止める新しいまちづくりのあり方、ランドスケープのあり方を探りたいー。 流域空間デザイン研究会の武田教授(当時:立命館大)から相談頂いた研究は、まさに亀岡のまちと水との関わりに着目するものでした。

例えば、デンマークやオランダ各地では、2100年のまちづくりを見据えながら様々なステークホルダーと協議し、気候変動や水位に関する予測をもとに、河川のみでの治水対策を改め、重要施設や主要街路は守りつつ、増水時には公園などを遊水池となるようにデザインし、平時には住民が憩うコミュニティ空間として活用する都市開発を進めています。

このようなしなやかな「流域治水」に向けた検討の一歩として、亀岡市を題材に、川とともに暮らす2070年のまちづくりを構想する流域空間デザイン研究会のプロジェクトが走り出しました。

テーマに対する課題や可能性の深掘りにつながるよう、まずは関係者の意識や関心を探りたい。 そのため、行政職員や住民参加型のワークショップを手法として採用。また、目の前の利害に足を止めず、色々なシナリオを検討できるよう、50年先という設定に。

未来を考える当事者として、
(1)市の若手職員とU40の市民や学生らの参加を募り、
(2)研修を通じて有志のファシリテーターを育成し、
(3)フィールドワークも交えて3回のワークショップで複数のシナリオ検討を行い、
(4)最も望ましいと考えるシナリオに沿って、まちづくりの提案とロードマップを提示する成果発表(オンライン機能も活かしたシンポジウム形式での発表)へと辿りつきました。

Foginは、プロジェクトの走り出しから協力し、行政職員や地域の方々など主だった関係者をつなぎ、そのつながりの中で議論を深めていく地域パートナー(コーディネーター)として参加。

農業や景観をはじめとする地域文化の継承と、自分らしく生きられるライフスタイルの選択、亀岡らしいアイデンティティである自然とのつながりなど、人や土地がつくり出す地域の魅力を持続可能にしていくために。まちを構成する様々なステークホルダーとの継続的な対話をこれからも応援していきます。

OUR PROJECT 4

街を再構成するアートの視点。「もう一つの風景」を形にする
−マップ制作と、3つのParallel−

OUTLINE

意図せずに生まれた面白いものを集め、「意識の外側」を描き出すアートユニットPalabと空間デザイン等を手掛けるnoun production。
彼らが亀岡市を訪れ、ふとした気づきで現れるユニークな街並みを見つけ出し、新たな視点で街を読み解くマップを作成。リサーチは次につながるもの。街を歩いてめぐる周遊型の芸術祭にて、「もう一つの風景・時間」を投げかける作品や映像が作られ、地域の工房から出てきた端材をもとに、街中に点在する各作品への導線を生み出す試みも。
Foginは、アーティストの招聘・共同リサーチに始まり、複数の事業へと派生する一連の制作をプロデュースしました。

OUTPUT

「そこでしか味わえないもの」や「楽しさ+学び」を求める体験者の志向と、地元に暮らしているからこそ分かる「地域の魅力や取り組み」をマッチング。 アーティストが亀岡市に滞在し、リサーチにより収集した情報を用いて、街に対する視点を変える/新たな視点で街を読み解く「H商店街散策マップ」を作成。
また、2021年2月に開催された「かめおか霧の芸術祭〜めぐるかめおか〜」において、日常の感性に切り込み、地域の「もう一つの風景・時間」を再構築する作品ーParallel-H、parallel perspective、parallel phenomenon いま、現れる感性。ーを展開。

関連リンク(PalabのHPサイト等より)
■parallel perspective
■Parallel-H / H商店街に埋もれる不思議なサイン
■かめおかフィールドワーク / artist talk
■かめおか霧の芸術祭〜めぐるかめおか〜

STORY

2020年11月、マップ制作に向けた共同リサーチの日。気鋭のアートユニットPalabの二人やプロジェクトデザイナーnoun productionの小久保氏とともに、旧城下町や商店街(店がH字の形で立ち並ぶため、H商店街と呼ばれる)、さらには地域郊外の工房や畑をめぐり、ゲストアーティストそれぞれの視点から探求していきます。

この街が置かれた歴史的な背景、その後に体験した社会生活の変容、そこに住う人たちの営み。こうしたものを丁寧に読み解いていくことで、普段見慣れた亀岡の街並みに、いつもと違った顔を見てとることができます。

リサーチから得られた情報は、パズルのピースのようなもの。一枚一枚のピースから、完成された絵を想像するように、アーティストの解釈を一つ一つ地図上に映し込む作業。新たな視点で街と出逢うこと、発見に向けたアイテムとして「H商店街散策マップ」を描いていきます。

さらに、共同リサーチから派生して、アーティストたちの作品が翌年2月に開かれた地域の芸術祭に登場。例えば、「Parallel-H 」では、旧城下町ゆえの細い道が連なる地割と車社会化との中で生まれたいびつ=不思議な標識によって生まれた光景を、この街の「もう一つの風景」として再解釈し、住まう人・観光で訪れる人に共有することを試みました。

こうしたクリエイティブな視点で共同リサーチを進めることに、アートとしての面白さと同時に、地域の価値を高める可能性を見ることができます。①一定の仮説をもってデータを集め、②地域固有のストーリーを発見し、③アイテムや作品として感性に訴えるのは、まちづくりにも通じる手法です。

私たちFoginは、アーティストの招聘に始まり、現地案内や工房訪問など共同リサーチを通じた面白いデータの発見や打合せを重ねて、マップ制作をプロデュースしました。また、街中を歩いてめぐる周遊型の芸術祭企画のディレクションを手掛けました。

生まれてきた作品群は、会期中、これまで空き店舗となっていた商店に配置。市内の作家工房を訪れ、制作過程で生まれる端材を材料にもう一つの世界を描き出す「parallel perspective」と、作り手の“同じ1秒”を映像作品化した「parallel phenomenon いま、現れる感性。」とともに、各作家の作品や街中への周遊を促すインフォメーションの役割を担ってもらいました。亀岡の魅力の新たな発見に向け、もう一つの風景へと導線はまだまだ伸びていきます。

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